カレーの肉|基本と押さえどころ
カレーの肉は、部位を選び直すだけで仕上がりが大きく変わります。煮込み時間と脂の量の関係を知っておくと、いつもの一鍋が驚くほど食べやすくなります。
概要
結論から申し上げると、カレーの肉は煮込む時間に合わせて選ぶのが基本です。短時間で仕上げるなら薄切りや小さめの角切り、じっくり煮るならすじや脂を含む部位が向きます。どの肉を使う場合も中心まで火を通すことが前提で、赤い部分が残った状態で火を止めてはいけません。牛・豚・鶏で味の方向も変わるため、家族の好みと当日の時間から逆算して決めてください。
押さえどころ
- 煮込み時間が30分以内なら、薄切り肉やひと口大の鶏もも肉が扱いやすいです。
- 1時間以上煮るなら、牛すね肉や豚肩ロースのような結合組織を含む部位がほろりとします。
- 角切りは表面を先に焼きつけると、煮崩れしにくく香りも立ちます。
- 脂が多い部位を使うときは、煮込み途中で浮いた脂を一度すくうと後味が軽くなります。
- どの肉も中心まで加熱し、切ったときに赤みが残らない状態にしてください。
- 下味の塩は煮込み前に軽く。強く振ると煮汁の塩気が上がりすぎます。
具体例
- 牛すね肉:90分煮ると繊維がほどけ、汁にとろみが移ります。
- 牛バラ角切り:60分でやわらかくなり、こくが強く出ます。
- 豚肩ロース角切り:45分ほどで食べやすく、価格も落ち着いています。
- 鶏もも肉ひと口大:15分で仕上がり、平日向きです。
- 合いびき肉:10分で火が通り、野菜と混ざって子ども世代にも食べやすくなります。
- 豚こま切れ肉:10分。時間のない日の一鍋に向きます。
実践のコツ
- 角切りは3cm角にそろえてください。大きさが違うと火の通りに差が出ます。
- 焼きつけるときはフライパンを中火でよく温め、動かさずに片面2分。ここで香りが決まります。
- 煮込みの途中で肉を一度取り出し、ルウを溶かしてから戻すと肉がほぐれすぎません。
講師への質問
- 肉がかたく仕上がったときはどうすればいいですか
- 煮込み不足か、逆に沸騰させすぎたかのどちらかです。ふたをして弱火で30分足してみてください。ぐらぐら沸かすと繊維が締まります。
- 安い肉をやわらかくするにはどうすればいいですか
- すりおろした玉ねぎ大さじ2に30分漬けてから煮ると口当たりが変わります。漬け汁ごと鍋に入れて構いません。
- 鶏肉でこくを出すにはどうすればいいですか
- 皮つきのもも肉を選び、皮目から中火で3分焼きつけてください。出た脂で玉ねぎを炒めると味に厚みが出ます。