ババヘラアイス|特徴・食べ方・由来
ヘラで一枚ずつ花びらを描くように盛りつける、あの薄紅色と黄色。ババヘラアイスは秋田の道端で夏に出会う氷菓で、口当たりは軽く後味がさっぱりしています。成り立ちと家で近い味を作る手がかりをお話しします。
ババヘラアイスとは
秋田県を中心に、夏の街道沿いや行楽地の露店で売られてきた氷菓です。金属のヘラで缶からすくい、コーンの上に薄紅と黄色を重ねて花のように盛るのが特徴で、その盛りつけ方そのものが名前の由来になっています。乳脂肪が控えめで、氷菓に近いさっぱりした口当たりです。
特徴
- 薄紅はいちご風味、黄色はバナナ風味が定番で、二色を重ねて盛ります。
- アイスクリームより乳脂肪が少なく、シャーベットに近い軽さです。
- ヘラでこそぎ取るため空気を含み、しゃりっとした食感になります。
食べ方・楽しみ方
- 受け取ったらすぐに食べ始めてください。屋外では溶けが早く、花の形は数分で崩れます。
- 上から順に食べるより、外側の花びらを回しながら食べると形が長持ちします。
- 強い日差しの下では日陰に移ってから。溶けた分がコーンにしみると持ちにくくなります。
家で楽しむなら
家で近づけるなら、乳脂肪の高い生クリームは使わず、牛乳と果汁を軸に組み立てるのが正解です。冷凍途中で二回かき混ぜて空気を含ませると、あのしゃりっとした軽さに寄っていきます。いちごシャーベット、バナナミルクアイス、二色盛りのコーンアイスが練習にちょうどよい題材です。
由来
戦後の秋田で、行商の女性たちが夏場に氷菓を売り歩いたのが始まりとされています。冷凍庫を積んだ車ではなく保冷缶とパラソルで商う形が長く続き、盛りつけの技そのものが土地の夏の風景として定着しました。
講師への質問
- 家で二色に盛るにはどうすればいいですか
- 平たい金属スプーンを湯で温め、水気を拭いてから表面を薄くこそげてください。一枚ずつ角度を変えて重ねると花びらの形になります。器も冷やしておくと崩れにくくなります。
- しゃりっとした食感を出すにはどうすればいいですか
- 冷凍中に1時間おきに二回、全体をよく混ぜてください。空気が入って氷の粒が細かくなります。乳脂肪を増やすとねっとりするので、牛乳中心の配合が向いています。
- 溶けやすいのはどうすればいいですか
- 器とスプーンをあらかじめ冷凍庫で冷やしておくのが手っ取り早い対処です。盛る作業は手早く、直射日光の当たらない場所で行ってください。