いかめし|特徴・食べ方・由来
いかの胴にもち米を詰め、甘辛い煮汁でふっくら炊いた駅弁ゆかりの料理です。いかめしは家の鍋でも作れます。詰める量と煮る時間という作り方の要点さえ守れば、失敗はありません。
いかめしとは
いかめしは、小ぶりのするめいかの胴にもち米やうるち米を詰め、しょうゆとみりんの煮汁で煮含めた料理です。北海道の南部、噴火湾に面した地域で生まれ、駅で売られる弁当として全国に知られるようになりました。米がいかのうまみを吸い、いかは煮汁で締まって、両方の持ち味が一つになります。
特徴
- 米を詰めすぎないことが第一です。加熱で米がふくらむため、胴の六分目までが目安になります。
- 煮汁はしょうゆ、みりん、酒、砂糖で作り、いかが半分つかる量にすると煮汁が回ります。
- いかは煮すぎるとかたくなるので、弱火で30分ほど、途中で上下を返して均一に煮ます。
食べ方・楽しみ方
- 冷めても味が落ちない料理です。切り分けるときは輪切りにすると、中の米の断面が見えて食べやすくなります。
- 煮汁を少しかけて食べると、乾きがちな米がしっとりします。残った煮汁は捨てずに取っておいてください。
- 温め直す場合は、煮汁ごと鍋に入れて弱火で5分が目安です。電子レンジだといかが締まりやすくなります。
家で楽しむなら
家庭で作るなら、胴の長さ15cm前後のいかを選ぶと火の通りがそろいます。もち米とうるち米を半々にすると、もちもちしすぎず食べやすい仕上がりになります。同じ煮汁の考え方で作れるのが、いかと大根の煮物、いかの照り煮、いか大根の炊き込みご飯の三品です。
由来
いかめしは、米が貴重だった時代に、少ない米でも満足できる弁当として工夫されたのが始まりと伝えられます。港町でいかが安く大量に手に入ったことと、鉄道の駅で売る弁当という形が結びつき、地域の名物として定着しました。
講師への質問
- 米が詰まりすぎて破けるときはどうすればいいですか。
- 胴の六分目までにとどめ、口を爪ようじで留めてください。米は倍近くふくらむので、余白がないと縫い目から出てしまいます。
- いかがかたくなるときはどうすればいいですか。
- 煮汁が沸騰していないか確かめてください。弱火で表面がゆらぐ程度を保ち、30分を超えないようにします。
- 冷凍したものはどうすればおいしく食べられますか。
- 煮汁ごと冷凍し、冷蔵庫で解凍してから鍋で弱火5分温めてください。急な加熱は身が締まる原因になります。