生せんべい|特徴・食べ方・由来
しっとりとやわらかく、指でつまむと少し伸びる。生せんべいは、焼いたおせんべいとはまったく別のお菓子で、愛知県の知多半島に伝わる米粉の郷土菓子です。三角に切られた薄い生地の重なりが目印になります。
生せんべいとは
生せんべいは、米の粉に砂糖と水あめを合わせて蒸し、薄く伸ばして重ねたお菓子です。愛知県知多半島の一帯で古くから作られており、焼き上げないので歯にやさしいやわらかさが残ります。白い生地と黒糖を混ぜた茶色の生地を重ね、三角形に切り分けた形が広く知られています。
特徴
- 焼かずに蒸して作るため、もちに近いしっとりした食感です。
- 白い生地と黒糖入りの生地を重ね、二層の見た目に仕立てるものが多くあります。
- 甘さは穏やかで、米の粉の香りが後から立ち上がります。
食べ方・楽しみ方
- 常温のまま、緑茶やほうじ茶と合わせるのが素直な食べ方です。
- 重なった生地を一枚ずつはがして食べると、口当たりの差が分かります。
- 少し硬くなったら、皿にのせて数十秒だけ蒸気を当てるとやわらかさが戻ります。
家で楽しむなら
同じものを再現するのは難しいのですが、米粉と砂糖を練って蒸す和菓子の作りは家庭でも試せます。上新粉に砂糖と水を合わせ、蒸してからよく練ると、近い口当たりになります。ういろう、すあま、団子の三つは、生せんべいと同じ米粉の系統として覚えておくと役に立ちます。
由来
海沿いの街道筋で旅人に出された米の菓子が始まりと伝えられており、由来には諸説あります。日持ちのする土産物として整えられ、地域の菓子屋が形と配合を受け継いできました。
講師への質問
- 保存はどうすればいいですか
- 直射日光を避けた常温で、袋の表示どおりが基本です。開封後は乾きやすいので、密閉して2〜3日を目安に食べ切ってください。
- 焼いたせんべいとは何が違うのですか
- 焼かずに蒸して仕上げる点が違います。そのためパリッとせず、もちに近いやわらかさとしっとり感が残ります。