大阪の郷土料理|特徴・食べ方・由来
粉ものだけでは語りきれないのが大阪の郷土料理です。昆布だしを利かせた煮物から商家に伝わる汁物まで、素材を無駄なく使い切る知恵が、そのまま味の組み立てになっています。
大阪の郷土料理とは
大阪府に古くから伝わる家庭料理と、市中の食堂で育った料理をまとめた呼び方です。昆布のだしと薄口しょうゆを軸にした味付けが多く見られます。魚の干物や野菜の切れ端まで使い切る組み立てが特徴です。
特徴
- 昆布と削り節のだしを土台にし、しょうゆは控えめに使います。
- 干物や乾物の戻し汁まで使い切る料理が目立ちます。
- 粉ものは家庭でも作られ、生地とだしの配合に各家の違いが出ます。
食べ方・楽しみ方
- 塩気のある汁物は、白いご飯と合わせると加減がちょうどよくなります。
- 粉ものはソースを塗りすぎず、生地のだしを味わうつもりで食べてください。
- 箱寿司や押し寿司は、切り分けて少しずつ取るのが食べやすい形です。
家で楽しむなら
まず昆布と削り節のだしを一度きちんと引くところから始めてください。だしが決まれば、あとは薄口しょうゆと少しの塩で味が定まります。作りやすいのは、かやくご飯、船場汁、どて焼きです。
由来
水運で各地の乾物や昆布が集まった土地柄から、だしを軸にした味付けが広がりました。商家の台所で生まれた始末のよい料理が、そのまま家庭に残っています。
講師への質問
- 薄口しょうゆはどう使えばいいですか
- 色を薄く仕上げたい煮物に使ってください。塩分は濃口より高いので、同量に置き換えず2割ほど減らすのが目安です。
- だしはどう取ればいいですか
- 水1Lに昆布10gを30分浸け、沸く直前で取り出します。削り節20gを入れて火を止め、2分置いて濾してください。
- 粉ものの生地はどうすればふんわりしますか
- だしで溶いた生地を30分休ませ、焼く直前にすりおろした山芋を混ぜてください。混ぜすぎないことも大切です。