須崎うどん|特徴・食べ方・由来
地名がついた麺には、その土地の暮らしが映ります。須崎うどんは全国共通の郷土麺として定義が固まった呼び名ではなく、須崎という地名を持つ土地で親しまれてきたうどんを指して使われます。土地ごとの姿と家での楽しみ方をご案内します。
須崎うどんとは
須崎という地名は、高知県須崎市と福岡市博多区の須崎町などで使われています。須崎うどんという呼び名は全国で統一された郷土麺の名称として定まっているわけではなく、その土地で日常的に食べられてきたうどんを指す形で用いられます。どちらの土地も港が近く、魚の加工品を使うだしが根づいているのが共通点です。
特徴
- 土地のだしが主役です。高知側は宗田節やじゃこ、福岡側はいりこと昆布を使う店が見られます。
- 麺はやわらかめの傾向があります。だしを吸わせて食べる仕立てに合わせたものです。
- 港町という土地柄、練り物や揚げ物を具に使う店が目立ちます。
食べ方・楽しみ方
- まずだしを一口飲んでから麺に進むと、土地の味の骨格がよく分かります。
- 薬味は最初に全部入れず、半分ほど食べてから足すと味の変化を楽しめます。
- 熱いうちに食べきる仕立てなので、写真は先に済ませて手早くどうぞ。
家で楽しむなら
家で近づけるなら、宗田節といりこを合わせただしを引くところから始めてください。かけうどん、天ぷらうどん、鍋焼きうどんの三品なら、だしの違いがそのまま味の違いになって現れます。
由来
須崎はいずれの土地も漁と海運で栄え、節や干物といった魚の加工品が身近にありました。その素材を使うだしの文化が、うどんをはじめとする麺の味つけにも受け継がれています。
講師への質問
- 須崎うどんという名前の店を探すときはどうすればいいですか
- 地名で呼ばれる麺は定義が緩いため、まず地域名と「うどん」で調べてください。土地の食堂や市場の近くに見つかることが多いです。
- 高知と福岡のどちらの話か分からないときはどうすればいいですか
- だしの素材が手がかりです。宗田節やじゃこが前に出るなら高知側、いりこと昆布が中心なら福岡側の仕立てになります。
- だしを家で引くときはどうすればいいですか
- 水1リットルにいりこ20gと昆布10gを一晩つけ、翌日弱火で10分煮て濾してください。仕上げに宗田節を一つかみ入れると香りが立ちます。