節分のいわし|基本と押さえどころ
節分といえば豆まきと恵方巻きですが、西日本を中心に節分のいわしを飾り、食べる家も少なくありません。焼いた匂いと柊の棘で邪気を遠ざけるという古い習わしです。由来と食卓での扱い方をお伝えします。
概要
節分に焼いたいわしの頭を柊の枝に刺して戸口に掲げる風習は、柊鰯(ひいらぎいわし)と呼ばれます。焼くときの強い匂いと柊の棘が邪気を寄せつけないと考えられてきました。飾るだけでなく、身のほうは塩焼きや煮付けにして食べる家が多く、節分の食卓に上がります。地域差が大きく、関西や北陸では今も見かけますが、関東では恵方巻きほど広まっていません。
押さえどころ
- 柊鰯は節分の日の朝に掲げ、地域によっては二月いっぱい、あるいは翌日に外します。
- 使うのは真いわしが一般的です。頭を焼いて柊の枝に刺します。
- 身は塩焼き、生姜煮、南蛮漬けなどにして、同じ日の献立に組み込みます。
- 関西・北陸に色濃く残る風習で、全国一律の決まりごとではありません。
- 飾り終えたあとの処分は、塩で清めて紙に包むなど地域の慣わしに従います。
具体例
- いわしの塩焼きに大根おろしを添え、豆ご飯と一緒に出す
- いわしの生姜煮を作り置きし、節分の夕食の主菜にする
- いわしのつみれ汁を汁物にして、恵方巻きと合わせる
- いわしの梅煮にして骨まで柔らかく煮る
- 手開きにしたいわしを蒲焼きにして丼にする
実践のコツ
- いわしは鮮度の落ちが早い魚です。買ったその日に下処理まで済ませてください。
- 焼くときの匂いが気になるなら、グリルに水を張って魚焼き用のホイルを敷きます。片付けも楽になります。
- 手開きは指だけでできます。頭を落として腹を割り、中骨を尾に向かってはがすと骨が一本で取れます。
講師への質問
- 柊鰯はいつ外せばいいですか
- 地域によって違い、節分の翌日という家もあれば、二月いっぱい掲げる家もあります。土地の習わしに合わせてください。
- いわしの匂いを抑えるにはどうすればいいですか
- 下処理で塩を振って10分置き、出た水気をふきます。焼くときは生姜や梅を添えると香りが和らぎます。
- 小骨が気になるときはどうすればいいですか
- 梅干しと一緒に弱火で40分煮ると、中骨まで柔らかくなります。つみれにして骨ごと使う方法もあります。