ピザ石窯|選び方・使い方・手入れ
一分ほどで焼き上がる、あの香ばしい縁の膨らみは石窯でしか出せません。ピザ石窯は種類ごとに置き場所も予熱時間も違うので、選ぶ前に暮らしに合うかを見極めることが大切です。
ピザ石窯とは
薪や炭、ガスで庫内を高温にし、短い時間でピザを焼き上げる窯です。400〜500度に達する熱と炉床からの伝熱で、家庭のオーブンでは出せない焼き色と食感になります。
種類と違い
- 据え置きの薪窯 — 庭に組む本格型。蓄熱が大きく、一度温めれば何枚も焼けます。
- 耐火レンガの組み立てキット — 中間型。設置には土台と煙の逃げ道が要ります。
- ポータブル型(ガス・ペレット) — 卓上で使える小型。15分前後で温まり、片付けが楽です。
- ドラム缶などの自作型 — 費用は抑えられますが、断熱が弱く温度が安定しません。
- オーブン用のピザストーン — 窯ではありませんが、炉床の熱に近い状態をつくれます。
選び方
- 置き場所から決めます。据え置き型は基礎と煙の逃げ道が必要で、集合住宅では使えません。
- 燃料で選びます。薪は香りが付き、ガスは温度が安定します。
- 焼ける枚数を見ます。直径30cmを1枚ずつか2枚同時かで、炉床の広さが変わります。
- 予熱時間を確かめます。ポータブル型は15分前後、据え置き型は1時間以上かかることが多いです。
使い方
- 炉床の温度を先に確かめます。小麦粉をひとつまみ落として10秒で色づけば焼きごろです。
- ピザは60〜90秒で焼き上がります。30秒ごとに90度回すと、焼きむらが出ません。
- 肉や魚をのせる場合は、切って中心まで火が通っているか確かめてから食卓に出します。
お手入れ
- 灰は完全に冷めてから取り除きます。熱いうちの掃除はやけどのもとです。
- 炉床は水で洗いません。ブラシで払い、汚れは高温で焼き切ります。
- 使わない時期は雨よけをかけます。水が入ると耐火材が傷み、ひび割れの原因になります。
講師への質問
- 家庭のオーブンで石窯に近づけるにはどうすればいいですか
- ピザストーンを最高温度で30分予熱してください。庫内の上段に置き、短時間で焼くと縁が膨らみやすくなります。
- はじめて火を入れるときはどうすればいいですか
- 小さな火から数回に分けて温めてください。急に高温にすると内部の水分が膨張し、耐火材が割れることがあります。
- 集合住宅で使うにはどうすればいいですか
- 薪や炭の窯は煙と火の粉のため使えません。管理規約を確かめ、屋内で使える電気の調理器やオーブンでの焼き方に切り替えてください。