伊吹そば|特徴・食べ方・由来
伊吹そばは、香りで覚えているという方が多い在来種のそばです。実が小粒で、挽くと立ちのぼる香りが強く、辛味大根と合わせる食べ方が土地に根づいています。
伊吹そばとは
伊吹そばは、滋賀県の伊吹山のふもとで育てられてきた在来種のそばです。実が小さく、香りが強いのが持ち味で、ふもとの店では地元の辛味大根とともに出されます。山の斜面と冷え込む気候がそばの栽培に向いていたと言われます。
特徴
- 実が小粒で、挽くと香りが強く出ます。
- 地元の辛味大根をおろして添える食べ方が定着しています。
- 収穫は秋。十一月ごろの新そばの時期が最も香りが立ちます。
食べ方・楽しみ方
- まず一口はつゆをつけずに。そばの香りと甘みがいちばんよくわかります。
- 辛味大根のおろしはつゆに溶かし、そばの先だけをつけてください。全体を浸すと辛みが勝ちます。
- 最後はそば湯を。つゆを割って飲むと、そばの香りがもう一度戻ってきます。
家で楽しむなら
家で楽しむなら、乾麺でもゆで方一つで別物になります。たっぷりの湯で表示時間どおりにゆで、冷水でぬめりを完全に洗い落とすのが要です。ざるそば、おろしそば、そばがき——この三つを覚えておくと、そばの香りをいろいろな形で味わえます。
由来
伊吹山のふもとは日本でも古くからそばが作られた地域の一つとされ、山を行き来する道とともに栽培が広まったと伝えられています。一度は作り手が減りましたが、在来種を残す取り組みによって近年ふたたび作付けが続けられています。
講師への質問
- 新そばの時期はいつごろですか
- 十一月前後が目安です。収穫から間もない時期は香りがいちばん強く、そのころを狙う方が多くいらっしゃいます。
- 辛味大根がないときはどうすればいいですか
- 普通の大根の先のほうを使ってください。根の先ほど辛みが強く、おろして水気を軽く切ると近い味になります。
- そば湯はどう飲めばいいですか
- 残ったつゆに注いで薄めてください。そば猪口の半分ほどつゆを残しておくと、ちょうどよい濃さになります。