イナムドゥチ|特徴・食べ方・由来
白みその甘みと豚のうまみが溶け合った、沖縄の祝いの汁物です。イナムドゥチは具を細く切りそろえるのが決まりで、その手間が口当たりを決めます。何が入るのか、家での作り方までご案内します。
イナムドゥチとは
イナムドゥチは沖縄で祝いの席や年中行事に作られてきた汁物です。白みそを多めに使った甘めの仕立てで、豚肉、こんにゃく、干ししいたけ、かまぼこなどを短冊に切りそろえて入れます。汁物というより具だくさんの一品として扱われ、器に山と盛られるのが常です。
特徴
- 白みそをたっぷり使う甘めの味で、汁の色は乳白色に近くなります。
- 具はすべて同じ幅の短冊に切りそろえます。長さと太さがそろうと口の中でまとまります。
- かつおだしと豚のゆで汁を合わせて使い、うまみを二重に重ねます。
食べ方・楽しみ方
- 汁物ですが、具が主役です。椀に具をしっかり入れてから汁を注ぎます。
- 温かいうちに召し上がります。白みそは煮返すと香りが飛びますので、器に取ってから温め直さないことです。
- ごはんと一緒に、おかずのひとつとして食べるのが土地の食べ方です。
家で楽しむなら
家で作るなら、豚肉のゆで汁を捨てないことが一番のこつです。豚三枚肉300gを30分ゆで、中心まで火を通してから短冊に切り、そのゆで汁とかつおだしを半々にして白みそ80gを溶きます。同じ要領で中身汁、ソーキ汁、豚汁まで作れますので、ゆで汁は必ず取っておいてください。
由来
イナムドゥチという名は、かつて猪の肉を使っていた汁物を豚肉で代えたことに由来すると伝えられています。沖縄では豚を余さず使う食文化が根づいており、祝いの席の汁物として今も家庭と料理店の双方で作られています。
講師への質問
- 白みそはどのくらい入れればいいですか
- 汁800mlに対して80gが目安です。甘めの仕立てですので、普通のみそ汁より濃いめに感じるくらいが土地の味に近づきます。
- 具はどう切ればいいですか
- 幅5mm、長さ4cmほどの短冊にそろえます。豚肉もこんにゃくもしいたけも同じ寸法にすると、椀の中でまとまって食べやすくなります。
- 豚肉はどのくらい煮ればいいですか
- 三枚肉なら弱火で30分が目安です。竹串がすっと通り、中心まで火が通っていることを確かめてから切ってください。