鳥中華|特徴・食べ方・由来
そば屋の品書きに中華そばが並ぶ意外さから始まるのが鳥中華です。そばつゆに鶏と天かすを合わせた一杯で、和と中華の境目にある味わい。その成り立ちと家での寄せ方をお話しします。
鳥中華とは
鳥中華は、そば屋が中華麺を使って出す鶏だしの麺料理です。山形県のそば屋で出されたのが始まりとされ、そばつゆをベースにしたスープに鶏肉と天かす、ねぎを乗せる形が知られています。店ごとにつゆの濃さや具の組み合わせは異なります。
特徴
- 土台がそばつゆなので、かつおと昆布の香りが前に出ます。
- 天かすが浮くことでスープに丸みが加わり、後半まで味が続きます。
- 麺は中華麺ですが、汁は和のだしという組み合わせが最大の特徴です。
食べ方・楽しみ方
- まずつゆをひと口飲み、和のだしの輪郭を確かめてから麺に進みます。
- 天かすは早めに崩さず、半分ほど食べたところで混ぜると味が変わります。
- 七味を少し振ると香りが立ち、最後まで飽きずに食べられます。
家で楽しむなら
家で作るなら、そばつゆを薄めて中華麺を合わせるだけで形になります。鶏もも肉は中心まで火を通してから薄く切り、天かすとねぎを乗せます。関連して作りやすいのは、鶏南蛮そば、天かすうどん、鶏だしの中華そばの三品です。
由来
そば屋が休憩時のまかないとして中華麺をそばつゆで食べたのが始まりとされ、やがて品書きに載って地域に広まったと言われています。始まりの時期や店には諸説があり、確かな記録は残っていません。
講師への質問
- 家でそばつゆから作るときはどうすればいいですか
- 市販のめんつゆを表示より少し薄めに割ります。かつお節をひとつまみ足して1分煮出すと香りが立ち、店の一杯に近づきます。
- 天かすがない日はどうすればいいですか
- 揚げ玉の代わりにごま油を小さじ1落とします。こくの出方は違いますが、つゆに丸みが加わって物足りなさが消えます。
- 鶏肉はどの部位を使えばいいですか
- もも肉が向きます。皮目から中火で5分焼き、返して3分、中心まで火を通してから薄く切って乗せてください。