富山ブラックラーメン|特徴・食べ方・由来
丼をのぞくと墨のように黒いスープが待っている、それが富山ブラックラーメンです。どこで生まれ、なぜ濃いしょうゆ味になったのか、粗びき黒こしょうの役割、白いごはんと合わせる食べ方、家で作るときの塩加減の落としどころまでお話しします。
富山ブラックラーメンとは
結論から言えば、富山ブラックラーメンは富山市で戦後に広まった、濃い口しょうゆを前面に出したラーメンです。スープの色が黒に近いことから、この呼び名が定着しました。おかず代わりに白ごはんと一緒に食べる前提で味付けされているのが、他の地域のしょうゆラーメンと大きく違う点です。
特徴
- スープが黒く見えるほど濃い口しょうゆを使い、塩気がはっきりしています。
- 粗びきの黒こしょうを多めに振るため、辛みと香りが後から立ち上がります。
- 麺は太めでかん水の効いたものが多く、濃いスープに負けない歯ごたえがあります。
食べ方・楽しみ方
- 白ごはんを別に頼んでください。スープをおかずと考えると、この味付けの意図がはじめて腑に落ちます。
- スープを飲み干す食べ方は前提にされていません。麺と具を食べ、汁は残す。これが無理のない付き合い方です。
- 黒こしょうは途中で足してください。最初から全部かけると、後半に味が単調になります。
家で楽しむなら
家で作るときは、店の塩気をそのまま真似ないでください。しょうゆの量を店の6割に抑え、そのぶん粗びき黒こしょうを多めに振ると、色と香りの印象はしっかり残ります。合わせやすいのは、白ごはん、メンマ、煮卵の三品です。
由来
第二次世界大戦後の富山で、肉体労働に従事する人たちの塩分補給と、持参した白ごはんに合うおかずを兼ねる一杯として作られたと伝えられています。以後、市内の複数の店がそれぞれの解釈で作り続け、地域の名物として広く知られるようになりました。
講師への質問
- 家で作ると塩辛くなりすぎます。どうすればいいですか
- しょうゆを一般的なレシピの6割に減らし、代わりに黒こしょうと少量の魚介だしで輪郭を出してください。色は濃く、塩気は穏やかに仕上がります。
- 白ごはんは一緒に頼むべきですか
- はじめての方には強くおすすめします。この味付けはごはんと合わせる前提で組み立てられているので、一杯の意図が分かります。
- スープを残すのは失礼になりませんか
- なりません。塩気が強いので、残す前提で作られています。気になるなら少量のスープで替え玉を頼まない、という形で調整してください。