春に旬の果物|基本と押さえどころ
冬の柑橘が終わるころから、店先の色が一段と明るくなります。春に旬の果物はいちごや甘夏、びわ、初夏に近づくとさくらんぼと移り変わり、それぞれ食べごろの見分け方が違います。時期と選び方を並べてご説明します。
概要
春に出回る果物は、大きく三つの流れに分かれます。ひとつはいちごで、ハウス物は12月から並びますが、味が濃くなるのは3月から4月です。ふたつめは冬から続く柑橘の後半組で、甘夏、日向夏、清見、デコポンなどが2月から5月にかけて入れ替わります。三つめは春の終わりに始まる木の実で、びわは5月から6月、さくらんぼは6月が中心です。旬という言葉は産地と栽培方法で前後しますので、店頭の産地表示を見るのがいちばん確かです。
押さえどころ
- いちごは3月から4月が味の濃い時期です。ヘタが反り返り、実の肩まで赤いものを選びます。
- 春の柑橘は皮のむきやすさで性格が分かれます。甘夏や日向夏は白い綿を少し残すと苦みがやわらぎます。
- びわは5月から6月のごく短い期間だけで、追熟しないため買ったその日が食べごろです。
- さくらんぼは6月が中心で、軸が緑で張っているものが新しい印です。
- 春の果物は総じて日持ちしません。冷蔵庫に入れる前に、傷んだ実を一粒よけておくと全体が長持ちします。
- 香りが立っているかどうかが、どの果物でも食べごろの合図になります。
具体例
- いちご(3月〜4月が中心)
- 甘夏(3月〜5月)
- 日向夏(3月〜5月)
- 清見・デコポンなどの柑橘(2月〜4月)
- びわ(5月〜6月)
- さくらんぼ(6月)
実践のコツ
- 洗うのは食べる直前にします。いちごは水気が残ると傷みが早く進みます。
- 冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。食べる20分前に冷蔵庫から出しておきます。
- 食べきれない分は砂糖をまぶして半日置き、煮て冷凍します。1か月を目安に使い切ります。
講師への質問
- いちごの食べごろはどう見分ければいいですか
- ヘタが上に反り返っているものが熟しています。実の肩の部分まで赤く色づき、粒の表面につやがあれば食べごろです。
- 甘夏の苦みが強いときはどうすればいいですか
- 薄皮を外し、砂糖を少し振って15分置いてください。水分と一緒に苦みが落ち着きます。皮は刻んで砂糖で煮ると無駄になりません。
- びわはどう保存すればいいですか
- 常温の涼しい場所で1〜2日が限度です。冷蔵庫に入れると風味が落ちますので、買った日か翌日には召し上がってください。