富士宮焼きそば|特徴・食べ方・由来
麺のかたさと削り粉の香りで見分けがつくのが富士宮焼きそばです。静岡県富士宮市で親しまれてきた特徴と、鉄板でなくても家庭で近づけるための焼き方をご紹介します。
富士宮焼きそばとは
富士宮焼きそばは、静岡県富士宮市で長く食べられてきた焼きそばです。蒸したあとに冷やして水分を減らした独特の麺を使うため、こしが強く、炒めてものびにくいのが持ち味です。仕上げに魚の削り粉を振りかける点も、この土地ならではの食べ方として知られています。
特徴
- 麺は水分が少なく弾力が強いため、ほぐれにくい代わりに炒めても形が残ります。
- 肉の脂を絞ったあとの部分を炒め油として使う店が多く、こくのある香りが出ます。
- 仕上げのいわしなどの削り粉が、ソースの甘みに香ばしさを重ねます。
食べ方・楽しみ方
- 熱いうちに食べるのがいちばんです。麺がかたいぶん、冷めると口当たりが重くなります。
- 削り粉は最初に全部かけず、半分食べてから足すと香りの変化が楽しめます。
- 紅しょうがと青のりは好みで加えます。ソースが濃いので、酸味のある紅しょうがが間を取ってくれます。
家で楽しむなら
家で近づけるには、蒸し麺の水分を減らす工夫が要ります。麺を袋から出して10分ほど広げて置き、水を加えずにほぐしながら強火で炒めると、あのこしに一歩近づきます。あわせて作りやすいのは、目玉焼きをのせた焼きそば、キャベツと豚肉の炒め物、焼きうどんです。
由来
戦後、市内の製麺所がそれぞれ独自の麺を作り、駄菓子屋や食堂で焼きそばが広まったと言われています。二〇〇〇年前後にまちおこしの取り組みとして名前が広く知られるようになり、今の呼び方が定着しました。
講師への質問
- 麺がフライパンにくっついてしまいます。どうすればいいですか
- フライパンをよく熱してから油を引き、麺を入れたら30秒動かさずに焼きつけてください。先に面を固めるとはがれます。
- 削り粉が手に入らない場合はどうすればいいですか
- 削り節をポリ袋に入れて手でもみ、細かくすれば近い香りになります。粉になるまで砕くのがこつです。
- ソースは何を使えばいいですか
- とろみの強い濃厚タイプが合います。手元にあるウスターソースなら、砂糖を小さじ1加えると近い味になります。