伊勢うどん|特徴・食べ方・由来
伊勢うどんは、箸で持ち上げるとふわりと重い、驚くほど柔らかい太麺のうどんです。三重県伊勢地方で親しまれてきた伊勢うどんの姿と、家庭での楽しみ方をお話しします。
伊勢うどんとは
三重県の伊勢地方で食べ継がれてきた、汁のないうどんです。太くて柔らかい麺に、たまり醤油をきかせた黒く濃いたれを絡めていただきます。見た目の濃さに反して塩けは強くなく、だしの香りが後から来る味わいです。
特徴
- 麺が太く、ゆで時間を長くとった柔らかい口当たりです。噛むというより口の中でほどけます。
- たれは黒く見えますが、たまり醤油とだしを合わせたもので、量はごく少なく麺に絡める程度です。
- 薬味は刻んだねぎだけという店が多く、卵や天かすを加えるのは食べ手の好み次第です。
食べ方・楽しみ方
- 最初にしっかり混ぜてください。丼の底にたまったたれを麺に行き渡らせるのが前提の一杯です。
- 熱いうちが身上です。柔らかい麺は冷めると重くなるので、出てきたらすぐ手をつけます。
- 途中で生卵ではなく温泉卵を落とすと、たれがまろやかにまとまります。
家で楽しむなら
家庭で近づけるなら、たれ作りが要です。だし汁100mlにたまり醤油大さじ2、みりん大さじ1、砂糖小さじ1を合わせて弱火で3分煮て冷まし、太めのうどんを表示より2分長くゆでて絡めます。合わせたい料理は、かき揚げ、温泉卵、きんぴらごぼうです。
由来
参拝で訪れる人に手早く出せるよう、あらかじめ長くゆでておいた麺にたれを絡める形が定着したと伝わります。江戸時代の街道沿いの食べ物として広まり、いまも地元の日常食として続いています。
講師への質問
- 麺が柔らかすぎると感じるときはどうすればいいですか
- ゆで時間を表示どおりに戻し、太めの冷凍うどんを使ってください。ただし柔らかさそのものが持ち味なので、まずは一度そのままで召し上がってみてください。
- たまり醤油がないときはどうすればいいですか
- 濃口醤油大さじ2に、みりん大さじ1と砂糖小さじ1を足して弱火で煮詰めると近づきます。色は薄めですが、まとまりのある味になります。