ます寿司|特徴・食べ方・由来
ます寿司は、笹を敷いた曲物の器に酢飯と締めたますを詰めた押し寿司です。切り分けると笹の香りが立ち、丸い形のまま持ち帰って分け合う楽しみがあります。
ます寿司とは
ます寿司は、桜色のますの身を酢飯の上に円く敷き詰め、笹で包んで押した寿司です。富山でつくられてきた郷土の食べ物で、木の曲物と笹の香りが飯に移るのが持ち味です。丸いまま持ち帰り、その場で切り分けて分け合う形が定着しています。
特徴
- 笹を放射状に敷いて上から重しをかけるため、身と飯が一体になります。
- ますは塩をあてたあと酢で締めるので、時間がたっても味が落ち着いています。
- 曲物の丸い形のまま切り分けるので、切り口が扇形になります。
食べ方・楽しみ方
- 結論から言えば、求めてから半日ほど置いたころが食べごろの目安です。
- 付属の竹ひごか、ぬらした包丁で放射状に六つか八つに切ります。
- そのままでも、しょうゆを少しつけても構いません。わさびは控えめが合います。
家で楽しむなら
家で似た味を出すなら、刺身用のさくを塩と酢で締め、型に酢飯を詰めて重しをのせます。笹が手に入らなければラップで包んでも押し寿司らしく仕上がります。あわせて楽しみたいのは、さばの棒寿司、きゅうりの酢の物、けんちん汁です。
由来
川でとれたますを飯とともに保存した押し寿司が原型とされ、献上品として広く知られるようになったと伝えられます。鉄道が通ってからは、駅で求められる包みとして親しまれてきました。
講師への質問
- 切り分けるときはどうすればいいですか
- 包丁をぬらしてから、中心に向かって放射状に押し切ってください。引くと飯が崩れます。一切れごとにぬらし直します。
- 求めてすぐ食べられないときはどうすればいいですか
- 冷蔵庫の野菜室に入れ、当日中を目安にしてください。冷やしすぎると飯が固くなるので、食べる三十分前に出します。
- 家で作りたいときはどうすればいいですか
- 刺身用のさくに塩をあてて二十分、酢に十五分浸してから薄切りにし、型に酢飯と重ねて重しを二時間のせてください。