三瀬そば|特徴・食べ方・由来
山あいの冷たい水と大きな寒暖差が育てた三瀬そばは、香りの立ち方がはっきりしたそばです。土地の成り立ちと味わい方、家で近づける手立てをお話ししましょう。
三瀬そばとは
三瀬そばは、佐賀県佐賀市の北部、標高400m前後の高原に広がる三瀬の地区で作られ、供されてきたそばです。山を越える街道沿いにそばの店が点在し、そばどころとして知られています。峠を越えて隣県から訪れる人も多い土地柄です。
特徴
- 昼と夜の寒暖差が大きい高原の気候で、そばの実の香りが強く出るといわれます。
- つなぎを控えた挽きぐるみの、色の濃い田舎そばを出す店が目立ちます。
- そばと一緒に山菜、こんにゃく、地鶏など、山の食材を組み合わせる献立が多く見られます。
食べ方・楽しみ方
- まずは何も付けずに一口。次に塩、最後につゆという順で食べると、香りの違いがよく分かります。
- 新そばが出るのは10月下旬から12月ごろが目安です。この時期はいちばん香りが立ちます。
- 食べ終えたらそば湯をつゆに注ぎます。濃さは好みで加減して構いません。
家で楽しむなら
家で近づけるなら、乾麺でもゆで方と水の切り方で驚くほど変わります。たっぷりの湯で泳がせるようにゆで、上がったらすぐ氷水で締めるのが肝心です。ざるそば、鴨南蛮、そばがきの三つを覚えておくと、季節を通して楽しめます。
由来
この地域では水田に向かない山あいの畑でそばが作られ、家庭の食べ物として長く続いてきました。峠道が整えられて人の行き来が増えると、街道沿いにそばを出す店が並ぶようになりました。
講師への質問
- 新そばの時期に行けないときはどうすればいいですか
- 低温で保管した実を挽く店なら、季節を問わず香りが残ります。挽きたてを出すかどうかを尋ねてみてください。
- そばの香りを家で出すにはどうすればいいですか
- ゆで湯を多くし、麺を入れてから浮くまで触らないことです。ゆで上げたらすぐ締め、水気をよく切ります。
- お土産に買うならどうすればいいですか
- 生そばは日持ちが短いので、その日のうちに食べる分だけ。持ち帰るなら乾麺かそば粉が扱いやすいものです。