おっきりこみ|特徴・食べ方・由来
幅広の生麺を、ゆでこぼさずそのまま煮込む。おっきりこみは、群馬や埼玉北部で長く食べ継がれてきた汁の料理です。とろみのついた汁の楽しみ方と、家での作り方の勘どころをお伝えします。
おっきりこみとは
小麦の生地を幅広に切り、下ゆでせずに野菜と一緒に煮込む麺料理です。麺から出るでんぷんで汁にとろみがつき、体が温まる一杯になります。群馬県と埼玉県北部を中心に、粉食の盛んな土地の日常食として受け継がれてきました。
特徴
- 麺を洗わないため、汁がとろりと濁ります。これが持ち味で、欠点ではありません。
- 根菜をたっぷり入れるのが基本です。里芋、大根、にんじん、ねぎが定番になります。
- しょうゆ味とみそ味の両方があり、地域や家によって分かれます。
食べ方・楽しみ方
- 煮上がりを取り分けて熱いうちに食べます。時間を置くととろみが強まり、味も濃くなります。
- 一味唐辛子か七味を少しふると、根菜の甘みが引き立ちます。
- 残った汁にご飯を入れて雑炊にすると、翌朝の一品になります。
家で楽しむなら
家で作るなら、市販の幅広の生うどんを使えば手軽です。下ゆでせずに、根菜を煮た汁へそのまま入れ、麺の芯がなくなるまで12分ほど煮れば形になります。あわせて覚えておきたいのが、けんちん汁、里芋の煮っころがし、みそ煮込みうどんです。
由来
米が作りにくい土地で小麦が育てられ、粉を練って食べる習慣が根づいたことが背景にあります。手間の少ない一鍋の料理として、農作業の合間の食事に向いていたと伝えられています。
講師への質問
- とろみが強すぎるときはどうすればいいですか
- だしか湯を少し足して、火を止めてから混ぜてください。煮立てながら足すと、さらに煮詰まります。
- 生麺が手に入らないときはどうすればいいですか
- ゆでうどんでも作れますが、とろみは出にくくなります。汁に片栗粉を少量溶いて足すと、近い口当たりになります。
- みそ味としょうゆ味はどちらがいいですか
- 根菜が多いときはみそ、鶏肉やきのこを入れるときはしょうゆが合います。好みで決めて構いません。