しろくま|特徴・食べ方・由来
削った氷に練乳をたっぷり、果物と豆を彩りよく。南九州で親しまれてきた氷菓がしろくまです。成り立ちと基本の姿、家で近いものを作るときの並べ方をお話しします。
しろくまとは
しろくまは、かき氷に練乳をかけ、色とりどりの果物と甘く煮た豆を飾った氷菓です。鹿児島で広まり、夏の甘味として南九州から全国へ知られるようになりました。上から見たときの白と果物の配色が名前の由来とされ、器の大きさも含めて分け合って食べるのが習わしです。
特徴
- 氷そのものではなく、練乳の甘さと果物の酸味の重なりが味の中心にあります。
- みかん、パイナップル、さくらんぼ、干しぶどう、甘納豆といった具の取り合わせに型があります。
- 一人では持て余す大きさで供されることが多く、複数人で取り分ける前提の甘味です。
食べ方・楽しみ方
- 上の果物を先に少し寄せ、氷と練乳を一緒にすくうと味が均一になります。
- 半ばで練乳を足すと、後半に味が薄まりません。最初に全部かけない方が長く楽しめます。
- 溶けはじめが早いので、写真を撮るなら短く。食べ始めの5分がいちばんおいしい時間です。
家で楽しむなら
家で作るなら、氷を細かく削ることより、具の配置と練乳の量に気を配る方が近づきます。練乳は氷の途中にも一度かけ、果物は缶詰の汁気をしっかりきってから並べてください。合わせやすいのは、みかんの缶詰、甘納豆、干しぶどうの三つです。
由来
戦後まもない時期、鹿児島の甘味店で、かき氷に練乳と果物を飾った品が出されたのが広まりの始まりと伝えられています。やがて南九州各地の店に同じ形の甘味が並び、袋詰めや容器入りの商品としても作られるようになりました。
講師への質問
- 練乳がないときはどうすればいいですか
- 牛乳200mlと砂糖60gを弱火で15分ほど煮詰めれば近いものが作れます。焦がさないよう混ぜ続けてください。
- 果物は何を選べばいいですか
- 缶詰のみかんとパインが色も酸味も合います。生の果物を使うなら、砂糖をまぶして10分置くと味がなじみます。
- 氷が固くて食べにくいときはどうすればいいですか
- 削る前に氷を室温へ10分置いてください。刃の出を控えめにすると、口の中で溶ける薄い氷になります。