はまぐりの砂抜き|手順と時間の目安
ひと口目でじゃりっとしたら、その日の料理は台なしです。はまぐりの砂抜きは、塩水の濃さと暗さ、そして温度の三つで決まります。時間の目安と見分け方をお伝えします。
180分目安時間
なぜ・いつ必要か
はまぐりは砂の中で暮らす貝なので、殻の中に砂を取り込んでいます。汁物や焼き物にする前に吐かせておかないと、口当たりを損ないます。買った日の調理でも、最低1時間は取ってください。
用意するもの
- 平たいバットまたはボウル
- ざる(貝が砂に触れないよう底上げに使います)
- アルミ箔または新聞紙
- 塩と水
手順
水1Lに塩30gを溶かし、海水と同じくらいの濃さの塩水を作ります。
理由: 薄いと貝が口を開かず、濃すぎると弱ります。
貝どうしをこすり合わせて洗い、殻の表面の汚れを落とします。
理由: 殻の汚れが汁に移るのを防げます。
バットにざるを重ね、貝が重ならないよう並べます。
理由: 底上げすると吐いた砂を吸い直しません。
塩水を貝の頭が少し出るくらいまで注ぎます。
理由: 完全に沈めると呼吸できず砂を吐きません。
アルミ箔をかぶせて暗くし、20℃前後の場所に2〜3時間置きます。
理由: 暗くすると貝が安心して口を開きます。
水がにごり、底に砂がたまったら取り出し、流水で洗います。
理由: 塩水ごと流すと砂が戻ります。貝だけ引き上げてください。
よくある失敗
- 真水で砂抜きをする。貝が弱って口を閉じたままになり、砂が出ないうえに身のふくらみも失われます。
- 冷蔵庫の中で砂抜きをする。低温だと貝が動かず、何時間置いても吐きません。
- 明るい場所にそのまま置く。貝が警戒して口を開かないので、必ず覆いをしてください。
活用できる料理・場面
- はまぐりのお吸い物
- 焼きはまぐり
- はまぐりの酒蒸し
- 貝のうまみを使ったパスタや炊き込みご飯
講師への質問
- 砂抜き済みと書いてある貝も、もう一度やったほうがいいですか
- 30分だけ同じ塩水につけることをおすすめします。残った砂が出ることがありますし、その間に貝が水を含んで身がふっくらします。手間の割に差が出ます。
- 口を開かない貝はどうすればいいですか
- 砂抜き中に口を開かず、加熱しても開かない貝は使わないでください。指で押して殻が動く、においが強いものも同じです。判断に迷ったら外します。
- 急いでいるときの短縮方法はありますか
- 塩水を50℃前後にして20分置く方法があります。ただし身が縮みやすいので、その日のうちに加熱調理する場合に限ってください。通常は2〜3時間が確実です。