いちごの冷凍保存|基本と押さえどころ
旬に安く買えたときこそ、いちごの冷凍保存が生きてきます。凍らせると食感は変わりますが、香りと色はよく残り、飲み物や煮た菓子に向きます。下ごしらえと日持ちの目安をお伝えします。
概要
結論から言えば、いちごは洗ってへたを取り、水気を完全に拭いてから凍らせるのが基本です。水気が残ると霜がつき、解けたときに味が薄くなります。凍らせると細胞がこわれるため、解凍後はやわらかくなり、生で食べる用途には向きません。飲み物、ソース、ジャム、焼き菓子といった加熱や撹拌をする使い道を前提に保存するのが、いちばん無駄がありません。
押さえどころ
- 洗うのはへたを取る前です。へたを先に取ると切り口から水が入り、味が抜けます。
- 拭き取りが仕上がりを決めます。紙の上に並べて10分置き、表面を乾かしてから袋に入れます。
- 重ならないよう平らに並べて凍らせ、固まってから袋に移すと、必要なぶんだけ取り出せます。
- 保存期間は冷凍で1か月が目安です。それを過ぎると香りが弱まり、色もくすみます。
- 砂糖を10%ほどまぶして凍らせると、粒同士がくっつきにくく、解けたときの水も出にくくなります。
- 解凍せずに凍ったまま使うのが原則です。半解凍まで戻すと水が出て、水っぽくなります。
具体例
- 凍ったまま牛乳と一緒に撹拌して、いちごの飲み物にする
- 鍋に凍ったまま入れ、砂糖とレモン汁で煮詰めてソースにする
- 焼き菓子の生地に凍ったまま散らし、そのまま焼く
- 凍ったまま削って、かき氷や器の飾りにする
- つぶして砂糖と合わせ、ヨーグルトにかける
- 凍ったまま炭酸水に落とし、氷代わりにする
実践のコツ
- 袋は薄くのばして平らに凍らせます。厚みがあると凍るまでに時間がかかり、霜がつきます。
- 大粒は縦半分に切ってから凍らせます。中心まで早く凍り、味の抜けが少なくなります。
- 袋に日付と量を書いておきます。1か月の目安は、書いておかないとまず分からなくなります。
講師への質問
- 洗わずに凍らせてもいいですか
- 洗ってから凍らせてください。凍ったあとに洗うと表面が解けて水を吸い、味が薄くなります。
- 解けたいちごが水っぽいときはどうすればいいですか
- 出た汁は捨てず、鍋で煮詰めて果肉に戻してください。ソースにすれば水分も味のうちになります。
- 凍らせた粒がくっついて離れないときはどうすればいいですか
- 袋の上から軽くたたいて割ってください。次からは一度平らに並べて凍らせ、固まってから袋に移します。