さばの旬|基本と押さえどころ
同じ魚でも、時期が変われば別の魚のように味が変わります。さばの旬は種類と地域で違い、脂ののり方も産卵期との関係で移り変わります。買う時期の見極めと、時期に合った料理の選び方をお話しします。
概要
さばの旬は種類によって時期が異なります。日本の食卓で多いマサバは秋から冬にかけて脂がのり、「秋さば」「寒さば」と呼ばれます。一方ゴマサバは夏に評価が上がり、年間を通じて味の落差が小さいとされます。産卵期の前後は脂が抜けて身が水っぽくなりやすいため、同じ売り場でも時期によって向く料理が変わります。
押さえどころ
- マサバの旬は10月〜2月が目安で、この時期は脂の割合が高くなります。
- ゴマサバの旬は6月〜9月が目安で、マサバより一年を通した味の変動が小さいとされます。
- 産卵期(マサバは春から初夏)の直後は脂が抜け、身がやせやすい時期です。
- 同じ時期でも漁場と魚体の大きさで差が出ます。400g以上の個体は脂がのりやすい傾向です。
- 脂がのった時期は塩焼きや味噌煮、脂が少ない時期はしめ鯖や竜田揚げなど、調理で補う考え方が有効です。
- 生食は刺身用・生食用と表示されたものに限り、それ以外は必ず中心まで加熱してください。
具体例
- 秋の塩さば定食 — 脂がのる時期の代表的な食べ方
- 冬の さばの味噌煮 — 脂と味噌のこくが合う時期
- 夏の さばの竜田揚げ — 脂が控えめな時期に油で補う
- 初夏の さばのそぼろ — 身がしまった時期に向く
- 秋の 締めさば(刺身用と表示のあるものを使用) — 脂と酸味の釣り合いが取れる
- 通年の さば缶を使った炊き込みご飯 — 旬に左右されず作れる
実践のコツ
- 切り身を買うときは、血合いが鮮やかな赤色で、身と皮の境目がはっきりしているものを選んでください。
- 一尾で買うなら、目が澄み、腹に張りがあり、押しても指の跡が戻るものが新しい印です。
- さばは傷みが早い魚です。買ったらその日のうちに調理し、すぐ使わない分は塩をふって冷蔵、または下味を付けて冷凍してください。
講師への質問
- スーパーで旬のさばを見分けるにはどうすればいいですか
- 切り身の断面を見てください。脂がのる時期は身が白っぽく濁り、皮の下に白い層が見えます。表示の産地と時期も手がかりです。
- 旬でない時期はどう料理すればいいですか
- 揚げる、味噌で煮る、油を使って焼くなど、脂を補う調理に回してください。塩焼きは脂がのった時期のほうが向きます。
- 生で食べたいときはどうすればいいですか
- 刺身用・生食用と表示されたものだけをお使いください。それ以外の切り身は必ず中心まで火を通してから召し上がってください。