さつまいもの冷凍保存|基本と押さえどころ
秋にまとめて買ったいもを持て余す方は多いものです。さつまいもの冷凍保存は、生のまま凍らせるより一度加熱してからのほうが、解凍したときの甘みと食感がはっきり残ります。手順と日持ちの目安を順にご説明します。
概要
さつまいもは冷蔵庫に入れると低温で傷みやすく、常温では春先に芽が出ます。使いきれないときは加熱してから冷凍するのが確実です。加熱の途中で甘みのもとになる変化が進むため、ゆっくり火を通してから凍らせたほうが、解凍後の味が落ちません。冷凍の形は三通りあります。輪切りのまま、マッシュにして、焼きいもにして、です。どれも密閉して空気を抜くことが共通の要点で、保存の目安は1か月です。生のまま冷凍もできますが、繊維が残ってぼそつきやすいので、煮物に使う前提のときだけにしています。
押さえどころ
- 冷凍の前に加熱します。170度のオーブンで50分、または蒸し器で20分がゆっくり火を通す目安です。
- 粗熱をしっかり取ってから包みます。温かいまま入れると霜がつき、解凍時に水っぽくなります。
- 一食分ずつ小分けにし、金属トレーにのせて急速に凍らせると氷の粒が小さくすみます。
- 保存の目安は1か月です。冷凍庫の開け閉めが多い家庭では3週間を目安にしてください。
- 解凍は冷蔵庫で半日、急ぐときは電子レンジ600Wで1分ずつ様子を見ます。
- 皮ごと冷凍すると形がくずれにくく、輪切りは1.5cm厚が扱いやすい厚みです。
具体例
- 輪切りを蒸してから冷凍(煮物、甘露煮に)
- マッシュにして冷凍(スープ、サラダ、きんとんに)
- 焼きいもを丸ごと冷凍(半解凍でそのまま)
- 細切りを下ゆでして冷凍(かき揚げ、きんぴらに)
- スティック状に切って素揚げ後に冷凍(温め直して副菜に)
- つぶして砂糖を混ぜ、ペーストにして冷凍(菓子の生地に)
実践のコツ
- マッシュは平らにならして冷凍します。使う分だけ折って取り出せます。
- 冷凍焼けを防ぐには、ラップで包んだうえで保存袋に入れる二重包みが効きます。
- 袋に日付と中身を書いておきます。書かないと必ず分からなくなります。
講師への質問
- 生のまま冷凍してもいいですか
- できます。切って水にさらし、水気を拭いて冷凍します。ただし解凍後はぼそつきやすいので、煮物や汁物に凍ったまま入れる使い方に向きます。
- 解凍したら水っぽくなってしまいます。どうすればいいですか
- 粗熱の取り方と包み方を見直してください。完全に冷ましてから空気を抜いて包み、金属トレーで手早く凍らせると水分が出にくくなります。
- 冷凍したさつまいもの温め直しはどうすればいいですか
- 凍ったまま蒸し器で7〜8分か、電子レンジ600Wで1分半が目安です。焼きいもは半解凍のままでも召し上がれます。