萬古焼の土鍋|選び方・使い方・手入れ
ことこと煮える音まで料理の一部です。萬古焼の土鍋は三重県で作られる直火に強い焼き物で、ごはん炊きから鍋物まで一年中働いてくれます。種類の違いと選び方、育て方をご案内します。
萬古焼の土鍋とは
萬古焼の土鍋は、三重県北部で作られてきた陶器の鍋です。耐熱性の高い原料を配合しているため直火にかけても割れにくく、家庭用の土鍋として広く使われています。
種類と違い
- 深型の鍋物用 — 汁がたっぷり入り、寄せ鍋やおでんに向きます。
- 浅型のすき焼き用 — 底が広く、焼きつけてから割り下を入れる料理向きです。
- ごはん炊き用 — 二重ぶたで吹きこぼれにくく、1〜3合を炊く形が中心です。
- 一人用の小鍋 — 直径15〜18cmほどで、湯豆腐や煮込みうどん一人分に使えます。
- IH対応タイプ — 底に金属板を貼った作りで、直火専用のものとは扱いが違います。
選び方
- 人数から選びます。目安は2人で直径24cm、4人で27〜30cmです。
- 使う熱源を先に確認します。IHで使うなら対応表示のあるものだけを選んでください。
- ふたの重さを持って確かめます。重いほど圧がかかり、煮上がりが早くなります。
- 収納場所の高さも測ります。ふたを含めると15cm前後になるものが多いです。
使い方
- 最初に目留めをします。八分目まで水を張り、冷やごはん軽く一膳を入れて弱火で1時間炊き、そのまま冷まします。
- 空だきは避けます。必ず具材か水を入れてから火をつけ、中火以下で温度を上げてください。
- 熱いうちに水をかけません。急な温度差はひび割れの原因になります。
お手入れ
- 洗ったあとは伏せずに上向きで完全に乾かします。半日は置いてください。
- 洗剤は控えめにし、つけ置きはしません。土が水と匂いを吸います。
- 小さなひびが入ったら、水と冷やごはんでもう一度炊いて目留めをし直します。
講師への質問
- 焦げついたときはどうすればいいですか
- 水を八分目まで張って重曹小さじ2を入れ、弱火で10分沸かして冷まします。冷めてから木べらでこすってください。
- におい移りが気になるときはどうすればいいですか
- 水を張って茶がらを一つかみ入れ、弱火で15分煮て自然に冷まします。乾燥が足りないときも匂いが出ます。
- IHで直火用の土鍋を使いたいときはどうすればいいですか
- 専用の発熱プレートを敷く方法はありますが加熱むらが出ます。IHが主ならはじめから対応品を選ぶほうが確実です。