卵焼き器|選び方・使い方・手入れ
四角い形のおかげで巻き上がりが素直に決まるのが卵焼き器です。少ない卵でも厚みが出て、お弁当のおかずが一品早く仕上がります。素材ごとの違い、選び方、焼き方、長く使うための手入れまでお伝えします。
卵焼き器とは
結論から言うと、卵焼き器は巻く作業のために角を持たせた小さなフライパンです。卵液が四隅まで行き渡るので、丸い鍋で焼くより形が整い、切り口の層もそろいます。
種類と違い
- 銅製:熱が全体に回るのが早く、ふんわり焼き上がりますが、空焼きを嫌うので扱いに気を使います。
- 鉄製:高めの温度で香ばしく焼け、使い込むほど油がなじみますが、毎回の油ならしが要ります。
- アルミ製フッ素樹脂加工:軽くてくっつきにくく、はじめの一本に向きます。加工の寿命は二、三年が目安です。
- ステンレス多層:保温が効いて焼き色が均一になりますが、重さがあり手首に負担が出ます。
- 正方形の角型:厚焼きに向き、巻く回数が少なくて済むので初心者でも形が崩れにくいです。
- 細長い長方形:だし巻きに向き、薄く何度も巻いて層を重ねられます。
選び方
- まず家族の人数で決めてください。卵二個なら幅13cm前後、三、四個なら幅15cm前後が扱いやすい目安です。
- 重さは実際に片手で持って確かめます。600gを超えると、巻き返しのたびに手首がぶれます。
- 持ち手の角度が浅いものを選ぶと、菜箸を差し込みやすく、返しが楽になります。
- お使いのこんろがIHなら、底が平らでIH対応と明記されたものに絞ります。銅や薄いアルミは反応しないことがあります。
使い方
- 中火で30秒ほど温め、油を含ませたキッチンペーパーで全面をなでてから一回目の卵液を流します。温度が低いと生地が張りつきます。
- 卵液は三、四回に分けて流し、その都度、先に焼いた卵を持ち上げて下にも流し込みます。層のつなぎ目がはがれません。
- 巻くときは弱めの中火に落とします。表面が半熟のうちに手前へ寄せ、最後に全体を弱火で1分ほど転がして中心まで火を通します。
お手入れ
- 使い終わったら熱いうちにお湯とやわらかいスポンジで洗い、水気を拭いてからこんろで10秒ほど乾かします。
- フッ素樹脂加工の面には金属のヘラや硬いたわしを当てないでください。細かい傷から一気にはがれます。
- 鉄や銅は洗ったあと薄く油を塗って保管します。重ねて収納するときは布を一枚はさむと表面が守れます。
講師への質問
- 卵がいつも鍋にくっついてしまうのですが、どうすればいいですか
- 予熱が足りていない場合がほとんどです。中火で30秒温め、油をなじませ、卵液を一滴落として音が立ってから流してください。
- きれいな四角に巻けません。何を直せばいいですか
- 一度に流す卵液が多すぎます。三、四回に分けて薄く焼き、半熟のうちに巻き始めると角がそろいます。
- 卵焼き器は卵焼き以外にも使えますか
- 使えます。ウインナーや厚揚げを焼く、少量の肉を炒める、豆腐を焼くといった一人分の調理に向いています。