インドの食べ物|特徴と代表的な料理
カレーひとつを取っても、北と南でまるで別の料理です。インドの食べ物は地域と気候で顔が変わり、主食も小麦と米に分かれます。全体の見取り図と、家庭で作りやすい料理をご案内します。
特徴
第一の特徴は、香辛料を段階的に使うことです。油で香りを出すもの、煮込みの途中で入れるもの、仕上げに振るものと役割が分かれており、これが味の層を作ります。第二に、北と南の差が大きい点です。北は小麦のパンと乳製品、油はギーが中心で、南は米と豆、ココナッツと辛みが柱になります。第三に、豆料理が食卓の土台にあることです。肉を使わない献立が広く根づいており、豆と野菜だけで一食が組み立てられます。第四に、ヨーグルトや漬け合わせで辛さの角を取る食べ方が定着していることが挙げられます。
代表的な料理
- バターチキンカレー
- キーマカレー
- 豆のカレー
- ほうれん草とチーズのカレー
- ビリヤニ
- タンドールで焼く鶏肉料理
- ナン
- チャパティ
- サモサ
- ドーサ
- ライタ(ヨーグルトのあえもの)
- チャイ
よく使う調味料・食材
- クミン
- コリアンダー
- ターメリック
- ガラムマサラ
- しょうがとにんにく
- ヨーグルト
家庭で作りやすい料理
- 豆のカレー(乾燥豆でも缶詰でも作れ、香辛料は三種類で十分まとまります)
- キーマカレー(ひき肉を中心まで火が通るまで炒め、玉ねぎの甘みで仕上げます)
- ライタ(ヨーグルトにきゅうりと塩を混ぜるだけで、辛い料理の相棒になります)
成り立ち
インドの食は各地の気候と農作物、そして宗教上の食習慣が重なって形づくられてきました。香辛料の交易路にあたる位置から周辺の料理を取り込みつつ、地域ごとに異なる主食と調理法が並び立つ形で今に伝わっています。
講師への質問
- 香辛料は何からそろえればいいですか
- クミン、コリアンダー、ターメリックの三種類から始めてください。この三つで多くの料理の土台が作れます。仕上げ用にガラムマサラを足せば十分です。
- 辛さを抑えるにはどうすればいいですか
- 唐辛子の量を減らし、ヨーグルトか生クリームを大さじ2加えてください。塩を控えるより、乳製品でまとめるほうが味がぼやけません。
- ナンが家で焼けないときはどうすればいいですか
- チャパティに替えてください。全粒粉と水と塩だけで作れ、フライパンで両面2分ずつ焼けます。窯がなくても膨らみます。