はっさく大福|特徴・食べ方・由来
白あんの甘さのあとに、はっさくのほろ苦さがすっと抜けていきます。はっさく大福は柑橘の房をまるごと餅で包んだ菓子で、春先の贈り物として選ばれることの多い、季節を感じる一品です。
はっさく大福とは
結論から申し上げると、はっさく大福ははっさくの果肉を白あんと一緒に餅で包んだ菓子です。広島県の因島で作られ始めたとされ、柑橘の産地ならではの発想から生まれました。切ると断面に果肉の房がのぞき、見た目にも季節がわかります。
特徴
- 白あんの甘さと、はっさくの酸味とほろ苦さが層になって重なります。
- 果肉の水分が多いため、作りたてから当日中が食べごろとされます。
- 餅は薄く、果肉の存在をじゃましない厚さに仕上げられます。
食べ方・楽しみ方
- 冷やしすぎず、冷蔵庫から出して10分ほど室温に戻すと餅がやわらかくなります。
- 包丁でぬらしながら半分に切ると、断面の房がきれいに見えます。
- 緑茶のほか、香りの弱い番茶と合わせると柑橘の香りが立ちます。
家で楽しむなら
家で作るなら、はっさくの薄皮を丁寧にむき、紙の上で30分おいて水気を切ることが第一です。白あんは少しかために練り、果肉を包んでから餅で覆うと形が保てます。関連して作りやすいのは、いちご大福、白あん、求肥の三つです。
由来
はっさくは江戸時代の終わりに広島県の因島で見いだされたとされる柑橘です。この地で1980年代以降、果肉を大福に包む菓子が作られるようになり、地域を代表する土産のひとつになりました。
講師への質問
- はっさくの水分で餅がべたつくときはどうすればいいですか
- 薄皮をむいたあと紙の上で30分おき、表面の水気を切ってください。白あんで先に包むのも効果があります。
- 日もちはどのくらいと考えればいいですか
- 当日中が目安です。果肉の水分が出るため、翌日には餅の食感が変わります。
- ほかの柑橘で作ってもいいですか
- 作れます。ただし水分の多い品種は餅が緩みます。房がしっかりしたものを選んでください。