十勝豚丼|特徴・食べ方・由来
香ばしく焼いた豚肉と甘辛いたれが重なる十勝豚丼は、北海道十勝地方で親しまれてきた一杯です。生まれた背景と食べ方、家庭のフライパンで近づけるための手順をお話しします。
十勝豚丼とは
十勝豚丼は、厚めに切った豚ロースやバラ肉を炭火で焼き、甘辛いたれをからめてご飯にのせた丼です。北海道十勝地方が発祥で、養豚が盛んな土地の食文化から生まれました。牛丼とは異なり、肉を煮るのではなく焼くのが特徴です。
特徴
- 肉を煮ずに焼くため、香ばしさとたれの照りが同時に立ちます。
- たれはしょうゆ、みりん、砂糖が基本で、店ごとに濃さや甘みの度合いが違います。
- 厚み5mmから1cmほどの肉を数枚並べて盛るため、見た目にも食べ応えがあります。
食べ方・楽しみ方
- 熱いうちに食べるのがいちばんです。冷めるとたれが固まり、脂も重く感じます。
- 青のりや粉山椒を少量ふると、甘辛さの後味が締まります。
- グリンピースや漬物が添えられることが多く、口直しとして間に挟むと最後まで飽きません。
家で楽しむなら
家庭ではフライパンでも十分に近づけられます。豚ロースを1cm厚に切り、強めの中火で片面2分ずつ焼いて中心まで火を通し、いったん取り出してからたれを煮詰め、戻して手早くからめてください。同じたれで豚バラの生姜焼き、鶏の照り焼き、焼き豚も作れます。
由来
十勝地方では大正期から養豚が広がり、地元でとれる豚肉を手軽に食べる工夫として、丼に仕立てる形が定着したと伝えられます。うなぎのかば焼きの調理法を豚肉に応用したという説が知られていますが、由来には諸説あります。
講師への質問
- 家庭のフライパンで香ばしさを出すにはどうすればいいですか
- 肉を焼いてから取り出し、たれだけを煮詰めて戻してください。肉をたれの中で煮ないことが、香りを残す分かれ目です。
- 肉が固くなってしまうときはどうすればいいですか
- 焼きすぎです。1cm厚なら片面2分ずつで中心まで火が通ります。焼く前に常温に戻しておくのも効果があります。
- たれの配合はどうすればいいですか
- しょうゆ、みりん、砂糖を3対3対1が基準です。甘みは好みで加減し、最後に少し煮詰めてとろみを付けてください。