ちらし寿司の献立|献立の組み立て方
華やかな一皿が食卓に出ると、それだけで場が整います。ちらし寿司の献立を、汁物と副菜の合わせ方、味の重なりを避ける組み立て方、当日の段取りまで、教室でお伝えしている順にご案内します。
ちらし寿司の献立について
ちらし寿司は酢飯に具を散らした主食で、それ自体に甘み・酸味・塩気がそろっています。ですから献立を組むときは、同じ方向の味を足すのではなく、汁物で温かさを、副菜で歯ざわりを補うのが基本の考え方になります。
献立・料理のアイデア
- はまぐりの潮汁 — 塩だけの澄んだ汁が、酢飯の甘みを引き締めます
- あさりのすまし汁 — 手に入りやすく、貝のうまみで満足感が出ます
- 菜の花のからし和え — ほろ苦さが甘い酢飯とよく合います
- ほうれん草のおひたし — 温かい料理がない献立の中で口を整えます
- だし巻き卵 — 中心までしっかり火を通し、甘さは控えめにします
- 鶏の照り焼き — 主菜を足したいときに、味が濃くならない量で
- 白身魚の西京焼き — 焼き魚を添えると献立に重さが出ます
- きゅうりとわかめの酢の物 — 酢が重なるので、量は小鉢半分程度に
- がんもどきの含め煮 — 温かい煮物が一品あると落ち着きます
- しいたけとにんじんの含め煮 — 具の残りで作れて無駄が出ません
- 豆腐とみつばのすまし汁 — 軽く仕上げたいときの汁物
- いちごや甘夏 — 締めの果物は酸味のあるものが合います
献立の例
| 主菜 | ちらし寿司(えび、錦糸卵、れんこん、絹さや) |
|---|---|
| 副菜 | 菜の花のからし和えと、だし巻き卵 |
| 汁物 | はまぐりの潮汁 |
コツ
- 汁物は塩だけの澄んだ仕立てにします。みそ汁だと味の方向が重なり、酢飯の輪郭がぼやけます。
- 副菜に酢の物を置くなら、酸味が二重になるので小鉢半分の量に抑えるか、和え物に替えます。
- 酢飯は当日に炊き、人肌に冷ましてから盛ります。前日に作ると米が固く締まり、香りも抜けます。
- 前日にできるのは、かんぴょうやしいたけの含め煮、れんこんの甘酢漬けまで。生ものは当日に用意します。
講師への質問
- 汁物はみそ汁でもいいですか
- 合わないわけではありませんが、酢飯の甘みとみその甘みが重なります。塩だけの潮汁やすまし汁にすると、全体が締まって見えます。
- 人が集まる日の段取りはどうすればいいですか
- 前日に煮物と錦糸卵の卵液まで、当日の朝に具の煮上げ、直前に酢飯を切って盛りつけます。盛るのは食べる30分前を目安にします。
- 子どもも一緒のときは何を足せばいいですか
- からしを使わない青菜の和え物と、鶏の照り焼きを少量添えます。酢が苦手な場合は酢飯の砂糖を気持ち増やすと食べやすくなります。