阿波晩茶|種類と淹れ方のコツ
夏の茶葉を桶で漬け込んで乳酸発酵させる、めずらしいお茶が阿波晩茶です。ほのかな酸味と干し草のような香りがあり、渋みはごく穏やか。ここでは阿波晩茶の特徴と種類、家庭での淹れ方、合わせたい食べ物までお話しします。
阿波晩茶とは
阿波晩茶は、夏に摘んだ硬めの茶葉をゆでてから桶で漬け込み、乳酸発酵させてつくるお茶です。カテキンの渋みが穏やかで、番茶や煎茶とは別ものと考えていただくほうが近道です。
種類
- 上勝系の阿波晩茶(酸味がはっきり出るタイプ)
- 相生系の阿波晩茶(香りがまろやかなタイプ)
- その年の一番漬け(新しい漬け込みで酸味が若い)
- 熟成もの(一年以上おいて角が取れたもの)
- 細かい茎まで入った日常づかいの荒茶
- 急須用に大きさをそろえた選別茶
- ティーバッグに詰めた手軽なタイプ
家での淹れ方・作り方
やかんに水1リットルと茶葉10gを入れ、火にかける前に3分ほど置きます。
理由: 水から始めると発酵茶特有の香りがゆっくり立ちます。
中火にかけ、沸いたら弱火に落として3〜5分煮出します。
理由: 強く沸かし続けると酸味だけが前に出てしまいます。
火を止めて2分置き、茶こしでこして湯のみに注ぎます。
理由: 少し置くと味がまとまり、угоし当たりが丸くなります。
急須で淹れる場合は茶葉5gに95度の湯300mlを注ぎ、40秒待ちます。
理由: 熱い湯で短時間が基本です。長く置くほど酸味が立ちます。
冷やす場合は煮出した茶を粗熱が取れてから容器に移し、冷蔵庫で3時間おきます。
理由: 熱いまま冷蔵庫に入れると香りが飛びます。
残った茶葉は二煎目に使えます。湯の量を7割にして同じ手順で淹れます。
理由: 二煎目は酸味が引き、甘みが出てきます。
相性のよい食べ物
- 塩むすびや炊き込みご飯
- 焼き魚や干物などの脂のある魚
- 揚げ物、天ぷら、から揚げ
- みたらし団子やようかんなどの甘いもの
コツ
- ポイントは煮出し時間を5分までにとどめることです。長いほど酸味が勝ちます。
- 茶葉は袋の口をきっちり閉じ、においの強いものから離して常温で保管してください。
- 初めての方は水出しから試すと、酸味が穏やかで飲みやすく感じられます。
講師への質問
- 酸っぱすぎると感じたときはどうすればいいですか
- 湯の量を1.5倍に増やし、煮出しを3分に短くしてください。それでも強ければ二煎目から飲むと角が取れます。
- 夜に飲んでも大丈夫かどうかはどうすればいいですか
- 気になる方は薄めに淹れて量を控えめにしてください。体質による差がありますので、ご自身の感じ方を目安になさってください。
- 保存はどうすればいいですか
- 密閉して常温の暗い場所で半年ほどが目安です。湿気が入ると香りが落ちるため、乾燥剤を一緒に入れると安心です。