水出しコーヒー|種類と淹れ方のコツ
苦みが丸く、後味がすっと引けるのが水出しコーヒーの持ち味です。手をかけるのは粉と水を合わせる数分だけで、あとは冷蔵庫が仕事をしてくれます。
水出しコーヒーとは
水出しコーヒーは、湯を使わず常温か冷水で長時間かけて成分を引き出す淹れ方です。高温で出やすい渋みや酸味が抑えられるため、まろやかで甘みを感じる味わいになります。
種類
- 浸漬式(粉を水に漬け込み、時間をおいてこす方法)
- 滴下式(水を一滴ずつ落として抽出する方法)
- 専用パックを使う手軽な方法
- ポットにフィルターを組み込んだ器具を使う方法
- 深煎り豆を使ったこくの強いタイプ
- 中煎り豆を使った軽やかなタイプ
- 牛乳で抽出するミルク仕立て
- 抽出後に濃いまま保存する原液タイプ
家での淹れ方・作り方
豆を粗めに挽きます。ざらめよりやや細かい程度が目安です。
理由: 細かすぎると濁って渋みが出ます。粗さが澄んだ味の決め手です。
粉60gを容器に入れ、水600mlを静かに注ぎます。
理由: 粉と水は1対10が基本。濃く飲みたいなら水を500mlに減らします。
全体をスプーンで軽く混ぜ、粉が浮いたままにならないようにします。
理由: 浮いた粉には水が触れず、抽出にむらが出ます。
ふたをして冷蔵庫で8〜12時間置きます。
理由: 8時間で軽やか、12時間でこくが出ます。24時間を超えると雑味が出ます。
紙フィルターか目の細かいこし器で静かにこします。
理由: 押さえつけずに自然に落とすと、澄んだ口当たりになります。
清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存します。
理由: 粉を入れたままにすると、時間とともに苦みが強くなります。
相性のよい食べ物
- 生クリームを使った菓子(苦みが甘さを受け止めます)
- チーズケーキ(酸味と後味が合います)
- あんこの和菓子(意外なほど相性がよい組み合わせです)
- 厚切りのトースト(バターの香りと重なります)
コツ
- 粗挽きを守ること。市販の中細挽きしかない場合は抽出を6〜8時間に短くしてください。
- 水は冷蔵庫で冷やしたものを使うと、香りが飛ばず澄んだ味になります。
- こしたあとは2〜3日で飲みきってください。時間が経つと香りが落ちます。
講師への質問
- 味が薄いときはどうすればいいですか
- 水の量を減らすのが先です。粉60gに対して水500mlに変えてみてください。時間を延ばすより雑味が出ません。
- 常温で置いても大丈夫ですか
- 冷蔵庫をおすすめします。常温では抽出は早いものの、衛生面で管理が難しくなります。
- 残った粉は使い回せますか
- 二度目は成分がほとんど残っていません。一度で捨ててください。使い回すと薄く渋いだけの味になります。