そのぎ茶|種類と淹れ方のコツ
まるく縮れた茶葉から出る、澄んだ甘みが持ち味です。そのぎ茶は長崎県の東彼杵地域で作られる玉緑茶で、蒸し製のやわらかな味わいで知られます。湯温と時間の目安を、順にお伝えします。
そのぎ茶とは
長崎県の東彼杵地域を中心に作られる日本茶で、茶葉がまるく縮れた形をしているのが特徴です。針状に整える工程を行わない玉緑茶のため、渋みが穏やかで、飲み口がやわらかくなります。
種類
- 蒸し製玉緑茶 最も一般的で、澄んだ甘みと軽い渋みが持ち味です。
- 深蒸しに仕上げたもの 色が濃く出て、口当たりがさらにまろやかになります。
- 一番茶 春の摘みたてで、香りと甘みがはっきり出ます。
- 二番茶 さっぱりして、普段飲みや水出しに向きます。
- 茎を集めたもの 甘い香りが立ち、軽く飲めます。
- 焙煎を強めたもの 香ばしく、食後や夜に向きます。
家での淹れ方・作り方
急須と湯のみを湯で温め、その湯は捨てます。
理由: 器が冷たいと、注いだ瞬間に温度が下がります。
茶葉を1人2gはかって急須に入れます。
理由: 縮れた形でかさが出るため、目分量だと入れすぎになります。
沸かした湯を湯のみに一度移し、75〜80度まで下げます。
理由: 低めの温度にすると、甘みが先に出て渋みが抑えられます。
急須に注ぎ、ふたをして70秒待ちます。急須は振りません。
理由: 振ると茶葉がこわれ、えぐみが出てしまいます。
少量ずつ回し注ぎ、最後の一滴まで注ぎきります。
理由: 湯を残すと二煎目が煮出され、渋くなります。
二煎目は湯温を85度に上げ、待ち時間を20秒に縮めます。
理由: 一煎目で葉が開いているので、短時間で十分出ます。
相性のよい食べ物
- 落雁や干菓子など、甘みの淡い和菓子とよく合います。
- カステラのような卵の風味の菓子と釣り合います。
- 塩けのあるおかきと合わせると、甘みが際立ちます。
- 食後の一杯として、脂の多い料理のあとに向きます。
コツ
- 買ったら1か月で使いきる量を選びます。香りが持ち味なので、量より鮮度を優先します。
- 水出しにするなら、冷水500mlに茶葉8gを入れ、冷蔵で3時間置きます。甘みだけが出ます。
- 袋の口は毎回きちんと閉じ、においの強いものから離して保存します。
講師への質問
- 普通の煎茶と同じ淹れ方でいいですか
- 湯温はやや低めの75〜80度にしてください。玉緑茶は渋みが穏やかなので、低い温度のほうが持ち味が出ます。
- 茶葉がかさばって量が分からないときはどうすればいいですか
- はかりで一度2gを量り、その量をさじで確かめておいてください。縮れた形は目分量が狂いやすいものです。
- 何煎まで飲めますか
- 三煎までが目安です。三煎目は湯温を90度に上げ、10秒で注ぎきってください。